いい医院開業物件とは
「いい物件とはどんな物件?」と思っていますか?
診療圏調査の数字がいい物件のことなのか?
それとも、人通りが多く目立つ物件なのか?
賃料が安い物件なのか?
自宅に近い物件なのか?
その他・・・
全部満たした物件が欲しいと思われるかもしれませんが、 人通りが多く一等立地と言われる商業施設でも売り上げが見込める 立地であれば商業系の会社などと物件の取り合いになるため 需要と供給の関係で自然に金額は高騰します。
自宅の近くということであれば、自宅の場合お子さんの 教育が充実した地域になり、必然的にDRも数多く 住まれていることが多く当然既存の医療機関が数多く存在することに なります。つまりよい診療圏の数字が出る物件をつかむ確率が少ない。
またその立地も毎年減っていくといった矛盾があります。
そのため、何をご自身が優先されるかということを 明確にしておかないと永遠に同じところでぐるぐる回っているだけで 「いい物件がない」と言い続けていくことになりかねません。
診療圏調査の数字、つまり経営を優先するのであれば 開業する候補のエリアを広げた方が開業後成功する 確率は当然ですが高まります。
経営は基本確率論だとコンサルとして思っています。
診療圏調査もそうです。
開業する立地の診療圏内エリアの年齢別人口に保険診察された 県別の疾患データを掛け合わせた確率論の資料です。
(この調査の確率をさらに精度をあげる方法もありますが、 それは話が長くマニアックになるため、また別の機会に でも。)
人間は基本自分が正しいと思うため、主観だけで見ていると 判断をあやまります。
数字に置き換えたり、確率論的にデータでみたり DRは科学者なので、このあたりは聞かなくてもけっこう と思われる方もいらっしゃると思いますが、こと自分の ことになると客観視が抜けて開業後損をされている方も 現実いらっしゃいます。
というか開業後、厳しい現実にさらされ冷静さを失われて いるのかもしれません。
そのため開業前の冷静な時に物事を判断できるときに ものごとを科学的に見ることが必要と思います。