信者を継続的に増やしていく基本として「医療理念の確立」が大切になります。
地域の患者さん達が付いてきてくれる「共感してもらえる医療理念」が重要です。

その柱は継続してぶれないようにしなければいけません。一度決定したことからトップがぶれると、期待を裏切られた気持ちになる人もいます。理念をもって意識しておかないと人は日々に流されます。いい口コミより、悪い口コミの方がスピードが速いことを最初に理解しておく必要があります。

一方で「マーケティングは科学」とも思っています。

売上の構造の話をします。
クリニックの開業後の経営にはこの売り上げの構造の理解が非常に重要です。
売上＝患者数＊単価＊リピートになります。

当たり前のことのようですが、ここで一つ質問です。

「患者数」「単価」「リピート」には絶対的な優先順位があると私はコンサルの立場で思っています。

「患者数・単価・リピートの優先順位は何と思われますか？」

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クリニックの場合、私は「リピート」だと思っています。

他社コンサルで「2～3年辛抱したら患者さんは自然に増えますよ」という人もいます。

私も10年くらい前までは、まだノウハウが不足していた時同じようなことを言った覚えがあります。
しかし、当たり前のことですけど、バケツに穴が開いて患者さんが残らなければ患者数は積みあがりません。それこそ2年経っても3年経っても患者さんは増えていきません。ましてや残らない患者さんは不満を持って、悪い口コミを広める傾向があります。そういう状態の中で、経営数値の分析や増患対策をしても意味がありません。時間をお金を無駄遣いするだけです。

患者数が少なく、売り上げが少ないクリニックに共通する項目はこの「リピート」です。
患者数が少なく、リピートも少ないので単価を上げようとすると患者さんの自己負担が多い現在は長期的には自分の首を絞めかねません。

開業後サポートで一番優先に考えるのはこの「リピート」状態の分析です。

これは判断できる数値のみではなく、アナログ的な分析もしていきます。分析ノウハウは他社コンサルがやっていない内容なので、ここでは明かしませんが、原因が分かると対処の仕方が明確になってきます。

最近はやりの他社コンサルの増患対策はスタッフ接遇に力を入れたりしていますが、リピートで一番重要になるのは院長です。まずは問題点を把握する必要があります。病院に勤務していた時のやりかたと、開業医になってからの診察のやり方が同じままであれば問題のケースもあります。

しかし、逆に言えばリピート率が高ければ 「患者さんが積みあがらない方がおかしい！」ということになります。

極論をいうと診療圏が悪くても・立地が悪くても盛業されているクリニックの共通項はこの「リピート」です。
その院長たちは言われます。「診療圏調査なんて関係ない！」もちろん診療圏のデータは非常に大切です。しかしこれは開業前に決まってしまうことです。
バケツの穴を塞ぐこの「リピート」の仕組みが出来上がったら「増患」対策に移ります。口コミ戦略と、広告戦略を実行に移せる形に落とし込み期限を決め実行していきます。口コミは自然発生的におきるものといわれる方が多いのですが、加速することはできます。その場合、いい口コミより悪い口コミが早いことに神経を使いながら実行することが大切です。

広告戦略はオープン前にある程度していますので、その反響具合を計測しながら次の戦略を練る必要があります。
当社がコンサルしている場合、反応率が通常の業者広告より高いので初月から来院患者数が多いのが特徴です。

ただポイントは院長ご自身が実行することです。
開業医は自由ですけれど、自立が必要です。病院に勤務していた時は、開業する前には、業者さんを含め周りにいろいろしてくれる人がいたかもしれません。開業した後は、自分で判断し自分で行動をおこしていかないといけません。

「行動が変わらないと、結果は変わらない！」

分析により問題点が見えてきたら、決然と挑んで人生を実りあるものにしていただければと思います。