キャッシュフロー
医院経営は設備投資額が大きく、減価償却の影響を大きくうけたり、保険診療の関係で実際の入金が2ヵ月後になったり、業種的にも 黒字倒産があったりということもあり資金繰りが非常に大事になってきます。
資金繰りとは文字のとおりお金のやりくりのことですが、貸借対照表や損益計算書で利益が出ていても借入金の元本返済支払不能という ことになれば黒字倒産ということになります。
そこで実際の入金されるお金や、支払が出てくるお金の状況を減価償却や税金も含め把握することが需要になってきます。
キャッシュフロー計算書というものがあり、投資活動や財務活動も含めキャッシュフローを出すようになっていますが、開業の医院経営 でまず重要になるのが営業活動によるキャッシュフローです。本来の業務である地域医療においてどれだけ収入があり(売上高)、医薬 品購入による支出や経費の支払などの売上原価、給与や賃料、リース料、借入金利その他の販売費および一般管理費などを除き税引き前 利益を出し、さらにそこから税金を引き税引き後利益に減価償却を加え、それから借入金の元本返済を行いその後残った資金が留保金で す。
特にDrの場合は、医院の開業のみではなく、家族の生活費、子供の学費等もありますので、キャッシュフローの把握は非常に重要にな ります。
ライフプラント関係してきますが、生活費や住宅の返済ローン、新たにかける保険料支払、子供の学費も含め事前に年間いくら必要なの か、何年後からいくら必要になるのかを想定して見ることも大切です。