利息
利息には、通常元金均等と元利金等方式があります。
元利金等は元本の返済額が一定で元本返済の残が少なくなるに従い支払金利の額が小さくなってくる方法です。医院開業は設備投資が 大きく、医療機器等の減価償却も定率法を活用すると減価償却額が最初は多く年々少なくなってきますのであわせた返済もできると 思います。ちなみに返済期間が同じの場合元金均等の方が支払金利全体の額は少なくなります。
しかし、返済期間の長さによりますが、当初の返済金額が大きくなりがちです。
元金均等方式ですが、通常しはらう金利と元本返済の額が一定額のまま返済期間に返済していきます。問題は中身なのですが、当初 金利が多く元本の返済は少ない状態です。年数後半になるにつれ金利は少なくなり元本返済が増えてきます。トータルの金利支払は 元本が少なくなるのに時間がかかっていることもありこちらのほうが多くなります。
財務的に言うと金利は経費でおとせます。しかし、元本の返済は税引き後の残りのお金から支払をしていかなければなりません。
元金均等方式での特徴としては、当初経費で落ちる金利が多いときは医療機器等の減価償却も多い時期でしょう。そして、減価償却が すくなくなって税負担が増えてくるころに元本返済が増えてきます。黒字倒産の場合もこのあたりの把握不足が関係してきます。
これについても、期間や財務の全体によりどちらかを選択するのですが、当初の意思決定が重要になってきますので、金利の方も ご理解が必要かと思います。