診療圏調査
マーケティングにおいては、自院の地域評価により来院予想患者数が変わるタイプの診療圏調査も用意しています(但し、手法の特徴により年間の調査数に限りがあります)。
通常の診療圏調査では、診療圏内の年齢別構成人口から推計患者数を算出し、競合医療機関の数やその実体から何割患者数を取れるかなど 均等分割方式や、担当者個人の経験則に頼った勘を基に調査結果を提案しているところがほとんどです。
診療圏内の人口は、○○町○丁目、□□町□丁目の集合体で成り立っています。
そこに○○町○丁目の人口何人、推定科目患者数何人という数字が出せます。
たとえば○○町○丁目の患者を自院に吸引する確率を求めるためには、○○町○丁目から自院までの距離(または時間)と自院の地域での評価(たとえば1年目30点、2年目60点、3年目80点など)と、○○町○丁目から競合A医院(B医院、C医院)までの距離(または時間)と競合A医院(B医院、C医院)の地域での評価を数式にのせると○○町○丁目推定患者吸引確率が出せます。
診療圏内の町丁別の吸引患者数を合計していけば自院の評価の変化に応じた吸引推定患者数が出てきます。
この調査のポイントは競合医療機関の調査や評価と、自院のその競合医療機関に勝てる部分を戦略的に作れるかどうか (地域で評価を高めることが出来るか)です。医学と医療は違うといいます。患者心理も含めた対応が開業医としては 必要になってきます。 (なお、この診療圏調査手法は個別対応になります)
つまり、診療圏内に人口が多いこと、競合医療機関が少ないことは当然ながら、新規に開業する場合、後発開業になるため既存医療機関に対し高い評価を得るためにはどのような形で開業するか、勝つための戦略はということが大事になります。