患者さん何人?
Q.この場所だったら何人患者さんがくるんですか?
A.「この場所だったら何人患者さんがくるんですか?」とDRに聞かれることがあります。 「経験豊富なコンサルタントだったら何人くるかわかるでしょう。」と言われたこともあります。
診療圏内でどの程度患者数が想定されるかはある程度予測できますが、競合がある場合 地域の患者さんがそのクリニックをどう評価するかによって、クリニックへの吸引確率が変わる ため競合が100として、30程度の評価なら何人、50の評価なら何人、80の評価なら100の 評価ならなどの仮定での算出は当社では可能です。しかし、地域から競合比較でどこまで評価されるかは 正直やってみないとわからない部分はあります。ハードの部分に関しては、競合を徹底調査すれば コストとのバランスはありますが競合に勝つ形で組み立てることは可能です。 しかし、院長やスタッフの評価が地域の患者さんにとうとられるかは開業前は予測でしかありません。
過去継承開業を数多く手がけてきていますが、クリニックのハードは同じ、スタッフも、競合も人口も 同じという形で院長のみ交代の場合でも、患者数はもちろん患者層も変わったりします。患者さんのクリニック評価が 変わったということの表れだと思います。
開業後、それも直後であれば地域全体の評価はわかりませんが。大きなポイントとなるものがあります。 リピート率です。院長によってリピート率が違います。例ですが慢性疾患の患者さんが月継続的に50人来て、リピート率 が20%のクリニックと、60%のクリニックでは3年後大きく差が出ます。 3年後の結果20%のクリニックは月に10人残り*12*3=360人。60%のクリニックは3倍の1080人 という数字になります。 リピート率が悪いということは 期待してクリニックに来たのに不満を持って帰らせた可能性があります。問題点を分析し早めに修整する必要が あります。
リピート率を上げるといった意識を持つことが医院経営上大切かなと思います。
またコスト意識として、新しい患者さんが来ているのもコストがかかっているという認識が重要です。 口コミが多いと認識がしづらい部分もあるかもしれませんが、看板や電話帳、インターネットその他新しい 患者さんがクリニックに来るにはコストが大きくかかっているという認識が医院経営に大切と思います。