物件
Q.全国展開している店舗などは目立つ場所にある印象が強いのですが、クリニックも同じように目立つ場所の方がよいのでしょうか?
A.全国展開している店舗でも業種毎に物件の特性は変わってきます。もちろんクリニックの立地も特性があります。
例えばコンビニの立地パターンとしても、足もとの人口で成り立つ立地、車の交通量が多く片側の交通量のみでも基本的に 成り立つ立地、駅近くなどで店舗前を通る人が非常に多い立地他いろいろあります。また基本的に帰り車線の立地が好まれます。 朝一番に買い物をする人数よりも帰りに買う(ビジネス街などでお昼が多い店舗もあり立地により特性も変わってきますが) 人が多いからだと思います。
クリニックにおいても、科目や専門性、診療スタイルによって対象患者や年齢、心理状態も違う為立地も当然かわってきます。
ただ店舗と確実に違うのは目的や継続性をもって比較的狭い範囲でこられるケースがほとんどということです。
診療圏自体が比較的狭い範囲で成り立っている為、店舗ほど目立たなくとも地域での認知は時間の差はありますが2~3年後 はほとんど変わらないと思います。ただ立ち上がりの差は出てくると思いますが、それより賃料によって固定費の負担の方を 経営的には注意した方がよいかと思います。
全国展開店舗の場合は、高い賃料を払っても単体事業の収益性だけでなく、物流ドミナントの効率上やフランチャイズの 看板代としてよい場所を押さえているケースも多いのでそのままのイメージをクリニックの開業に置き換える必要はありません。
ただし、注意点として動線上後発でこの場所に開業されたらアウトという立地もありますので、将来のことも考え立地選定する 必要があります。
基本はメイン道路から見え(メイン道路沿いでも経済的に安く患者さんにとって安全であればもちろんよい立地です)、 引き込みが出来てどちらの方向にも安全で逃げ道が多い立地が経済的にも患者さんの利便性的にも よい立地かと思います。もちろん診療圏調査でより数字が出ることは大前提ですが。