クリニックビル開業
クリニックビル・クリニックビレッジ開業
クリニックビル・クリニックビレッジ・医療モール等での開業ですが、簡単に言えば複数の医院が同じ場所で診療する形態となるでしょう。
メリットとしては、
複合による地域での認知度アップ。グレード感(ケースによりますが)。
その計画が本当の意味で地域医療として計画的な場合グループ診療が可能。
科目によっては通常より広域からの患者が見込めたり。眼科と糖尿病、など他科目との連携の魅力があります。
駐車場や広告等の分担することでコストダウンがはかれる場合もあります。
投資額的にはテナント開業程度が一般的。
当初から薬局がつくことが多く。経営上有利。
デメリットとしては
すべての科目に対応できる立地が非常に少ない。まずは単体の診療圏でいけるかどうかが一番大切ではないでしょうか。
統制がとれていないと売上に差が出てきた場合共用負担金等で問題発生のケースも多々現実問題としてあります。
この形態は私自身10数年前に各業者の方とチームを組んで、医療村を企画、実現させた事例がありますが、うまくいっている科目と そうでない科目(当然いまも経営されているので経営的に駄目ではないのですが、成功されている科目との成功度が違いますので)が でてきました。またそこでいろいろな問題点も出て来ます。
そのようなこともあったためしばらくこの方式の開業形態はやらなくなったのですが、実際に成功されているケースの多々あります ので、調査中です。印象としては地域に病院が少なかったり、評判があまりよくなかったりしている地域に複合的な診療所が でき総合病院の外来ビルのようになっているものや、地域の動線として一番の動線で競合に対し立地自体で勝っているケースなどが 思い浮かびます。つまり、地域であったりその物件や診療圏であったり個別的な要素が強い印象を受けます。戦略で成功されている ケースもあるのかもしれませんが、この点はまだ情報不足かもしれません。
ただ、開業前に成功確率を高めるための意思決定としては個別案件としてその計画立地が地域的・物件的・診療圏的に他の競合医療 機関に対しすぐれているかどうかという他の開業形態と同じ検討が基本ではありますが一番重要ではないでしょうか。