バリアフリー(敷地内)
患者サービス
患者サービスですが、まず、 今後団塊の世代が高齢化社会に突入すること、且つ日本は 世界一の長寿国となり高齢者や障害者が以前より長生きし てきているため、これからの医院開業はバリアフリーの対応 が重要になってきます。
但し、注意点としてバリアフリーは面積を必要としますし、 バリアフリー自体が医療機器のように利益を生むわけでは ありません。経営者としてバリアフリーの知識と費用対効果 、地域での差別化の戦略としてどの部分を採用するかという ことも大切になってくるでしょう。
それでは、バリアフリーのお話をしたいと思います。
■敷地内について
敷地については、安全性の確保を考えます。
これは、高齢者が車などへのとっさの反応が困難だったりする ため、見通しをよくし危険を回避するような気配りが必要という 意味です。
また、敷地の形状や道路との状態にも物件を決める際には気を つける必要があります。
それは、角地の場合信号の交差点から 進入路までの距離が少ないと乗入れが危険だったり、内カーブ の敷地の場合、道路に出るのに見通しが悪く危険だったりします。
逆によいケースは表の通りと裏の通りがあり車の逃げ道がある 敷地などは東西南北どちらにでもでやすかったりします。
しかし 注意としては、どちらも中央分離帯がある道路は進入が左折しか できない為医院開業の物件としてはマイナスになります。
タイル敷などは、凹凸で車椅子が動きにくかった り、しますので注意する必要がありますし、砂利敷などは やめたほうがよいでしょう。
排水溝への注意も必要です。
車椅子使用者の駐車場は、スペースを広く左右両方にあけられる ように、また建物入口の近くは当然として、雨の日も対応できる ようその部分については屋根が伸びていると濡れずにすみます。
表示も忘れずしておく必要もあります。
車椅子への配慮は、段差がないこと、人と車椅子がすれ違う 時に通りやすい幅が必要だということです。ちなみに人と車椅子 のすれ違いのある通路などは、180cm以上確保が望ましい とされています。段差がどうしても解消できない場合などは 使用者がいた場合誘導するなどの対応がよいでしょう。インター ホンなどの活用もよいでしょう。
また、傾斜がある部分については、勾配がゆるやかなのは 当然のこととして素材も滑りにくい仕上げにするなど配慮が大切 です。