医院開業の方法
医院開業の方法
◆独学で開業
◆先輩より教えてもらって開業する方法
◆無料コンサルタントで開業する方法
◆医薬品卸系のコンサル会社
◆医療機器販売卸系のコンサル会社
◆調剤薬局系のコンサル会社
◆税理士・会計事務所系のコンサル会社
◆建設会社系のコンサル会社
◆有料コンサルタントで開業する方法
◆本業が別にある有料コンサルタント
◆独立系有料コンサルタント
◆独学で開業
独学で開業される方もいらっしゃいます。また、診療圏調査などは無料コンサルタントに依頼をされたり、事業計画などは税理士・会計士に相談して手助けしてもらいながら開業される方もいらっしゃいます。ただ、開業のノウハウ本などを参考にすると、一般論が多いので自身の開業を進めていくにあたり、判断基準が難しいケースがあります。独学で開業されたほうがイニシャルコストとしては安くつく可能性があります。しかし、ランニングコストなど開業後にかかってくるお金自体は、開業前に判断してすすめていったことがランニングコストに影響を与えていきますので、その判断が正しかったかどうかは、開業後にしか分かりません。独学で開業するとしても、アドバイザーを付けることをお勧めします。大事なのは、開業までの事を勉強するよりも開業後の経営の事を勉強すべきかと思います。
◆先輩より教えてもらって開業する方法
先輩から有料・無料のコンサルタントを紹介してもらって開業するパターンに流れるケースがほとんどですが、先輩のクリニックを参考にしてそのまま真似て開業する方もいらっしゃるかもしれません。ただ、先輩のクリニックとご自身のクリニックとでは、場所・背景・診療圏調査も全く違うのでやり方を変えていかないと同じ結果にはなりません。さらに、流行りの感染症ウィルス以降、新患がクリニックを変えていっているというように、ハードルが上がっています。紹介を受けたコンサルタントが競合に対しての戦略に詳しいのかどうかなど、コンサルタントのレベルにより結果が大きく変わりますので、時代、競合、背景を含めて間違った判断をしないよう注意が必要です。
◆無料コンサルタントで開業する方法
無料でコンサルをする会社がたくさんあります。無料でとなると当然ビジネスとして成り立ちませんので、無料でコンサルする会社は、その後ろに色々な商品との関連性があり、どこかで利益をとられるビジネスモデルとなっています。ここで一つ一つ紹介したいと思います。
◆医薬品卸系のコンサル会社
医薬品卸系の会社が無料でコンサルするケースは、上場会社だったりしますので、株主の責任など利益を出さなければいけません。院内薬局の場合は、薬や証文品などで利益を上げる仕組みになっていたりします。また、医療機器の販売もされています。卸だけに限らず、コンサルタントもレベルの差があります。地域によって担当分けされたり、指名ができると流行りの感染症どさまざまですが、そのコンサルタントの流行りの感染症前と後の実績を確認して、どのような対応や対策をしているのかなどを、コンサルタントに直接聞くのもいいかと思います。
実績と結果が出ているコンサルタントを選ばれたほうが成功率は上がるかと思います。
◆医療機器販売卸系のコンサル会社
医療機器販売卸系の会社は医療機器の販売で利益をとる仕組みとなっております。こちらも会社によって、コンサルのレベルはまちまちだと思いますので、流行りの感染症前後のクリニックの結果実績を聞かれてみてはいかがでしょうか。
◆調剤薬局系のコンサル会社
調剤薬局が無料でコンサルタントをするケースもあります。医療モールやクリニックビルなどドクターを誘致するスタイルが多いでので、このスタイルで開業することがご自身にとってプラスかマイナスなのかを判断する必要があります。調剤薬局であっても、医薬品卸との付き合いもあり、その卸などとタッグを組んだ形でされているので、実質無料コンサルタントをされるところとノウハウがかぶるケースがあるかもしれません。
◆税理士・会計事務所系のコンサル会社
最初から最後までフルサポートでやるところもあれば、スポット的にやって後は医薬品の卸や医療機器販売会社などとタッグを組んでやるところもあるイメージがありますので、具体的な内容を把握されたほうがいいです。コンサル内容のレベルは事務所によって大きく変わりますので、個別に確認されたほうがいいかと思います。
◆建設会社系のコンサル会社
建設工事で利益をとる形になると思います。物件探しなど不動産業などを一緒にされているところもあります。こちらもコンサルのレベル内容は会社や担当者によって違いますので個別で確認されたほうがいいかと思います。
◆有料コンサルタントで開業する方法
上記に挙げた無料コンサルの会計・税理士事務所以外のところは、開業までのコンサルは作業的な部分がほとんどです。有料コンサルタントの場合は、開業迄のコンサルなのか、開業後もコンサルするのか、判断基準として入れられていいのかもしれません。有料のコンサルタントに無料コンサルタントとの内容や結果の違いを聞かれてもいいかと思います。
◆本業が別にある有料コンサルタント
本業が別にある有料コンサルタントは、有料コンサル+他の事業の影響度が出てきます。
その影響度がプラスになるのかどうか、背景によって変わってきますので、その会社の方針や考え方などをしっかり理解して依頼する必要があります。
◆独立系有料コンサルタント
独立系の一つの考え方として、医療機器や工事などを含めてコストダウンするなどコンサルの一部としてやってくれるのかどうか。有料コンサルタントに頼めば開業の金額が上がると思われる先生方が多いのですが、無料コンサルタントよりも安くなるケースがあります。どのような方法でコストダウンして実績がどのようになっているのかを聞かれてもいいかもしれません、
無料コンサルタントとの内容・実績・結果の違いを聞かれて、お金を払う以上のリターンがあると思うかどうかを先生ご自身で判断されることをおすすめします。有料ということで最初から選択肢として外される先生もいらっしゃいますが、開業は事業です。コンサルタントにお金を払うことでそれ以上のリターンがあれば、どちらが得かは情報を得て最終判断を選ぶスタイルのほうが、得られるべき利益を失う可能性を低くします。
一例として、当社のコンサルティングで他のコンサル会社と違うこだわりを持っている部分が2つあります。労務とマーケティングです。労務はスタッフの採用にこだわります。また採用してからの研修や教育にこだわります。スタッフが辞めていくクリニックとそうでないクリニックではかなりコストに差が出てきます。3人3ヶ月で辞めた場合、その3ヶ月分の給与を捨てただけでなく、その辞めたスタッフを教えるスタッフの給与の一部もそこで捨てたことになります。また、求人募集に使用した費用もロスになります。開業して安定するまでどれくらいの頻度で退職するのか、またそこの労務管理によってコストが大きく変わります。そのあたりのノウハウをもっているコンサルタントを探されることをおすすめします。優秀なスタッフを採用するノウハウがあれば、人件費は平均よりも下がります。
マーケティングに関しては、コンサル会社によって反応率が当然変わります。
開業後の増患のノウハウをもったコンサルタントがどうかを、プレゼンを受けて確認されることをおすすめします。
開業前にしかできない努力があります。コンサルタント選びは手間や労力がかかりますが、10社ほどは比較検討されたほうがいいかと思います。